当科は京都府北部に位置する人口約10万の舞鶴市にあり、急性心筋梗塞などの救急疾患については、半径50km位をその診療圏と考えています。急性心筋梗塞の治療は治療開始までの時間が予後に大きな影響を与えるといわれており、救急搬入から治療開始までの時間を短縮することにも努め、血管造影開始まで20分、冠動脈形成術(PTCA)終了までは40分以内を目標としています。
狭心症および心筋梗塞の診断は、胸部症状の特徴と受診当日に施行する負荷心電図と心臓エコー検査の結果により判定します。それらの検査で狭心症及び心筋梗塞が疑われる例については、冠動脈造影検査(CAG)を行います。当院ではCAGは手首から20分くらいの短時間で安全、かつ楽に施行できます。(市内の患者様は日帰り検査も可能です。市外の患者様は1泊2日)
不整脈は自覚症状と24時間心電図(ホルター心電図)の結果より診断可能です。時にはカテーテルを用いた詳細な検査が必要な場合もあります。
心不全は自覚症状と胸部レントゲン写真、心臓エコー検査を迅速に行い診断します。弁膜症や心筋症のほとんどの例で受診当日施行する心臓エコー検査で確定診断が可能です。
現在(平成15年5月)の通算した冠動脈造影件数は、24,786件、冠動脈形成術数は、5,507件を数える。平成13年の1年間の冠動脈造影検査は約2,3000例、冠動脈形成術は約700件(そのうちロータブレーター施行例は5%、方向性粥腫切除術は3%)である。急性心筋梗塞症例に対する緊急冠動脈形成術は約80例であった。急性心筋梗塞は来院時、直ちに冠動脈造影検査を施行し、必要な場合は引き続き冠動脈形成術を行います。